コトバアソビ。
無断引用お断り。

2002年10月06日(日) 少女→???


薄暗がりの中、私は横たわっていた。

変なオヤジの指が、身体中を這いまわっていた。

娼婦って、凄いと思う。

毎晩、毎晩、

身体一つで『自分の価値』を決めて歩ってる。

目に見えるモノが、安心だと、知っているから。

そう言う意味では、私は『ブランド品』だと思う。

若いし、制服着てるし、それなりに可愛い顔もしてる。

演技も出来る。

可愛い声一つで、簡単にオヤジは落ちてくれる。


「ねぇ、ココ、いいかい?」


いちいち聞くな、ウザってぇ。


「ウンvV キモチいいよvV」


馬鹿らしくなる。

でも、オヤジは目に見えるモノをくれる。

私の価値をそのままくれる。

それに、シラけた顔してても、

薄暗がりだし相手は気付かないからね。

可愛い声には自信がある。

私の価値を決める、大事な武器だ。


「ねぇ、キミって、『アイ』信じる?」


・・・は??

何言ってんだ、このオヤジ。


「『アイ』だよ、『アイ』。『愛情』の『アイ』」


・・・信じてない。

信じない。

それは、私の価値にならない。

目に見えないモノは、信じるには弱過ぎる。


「・・・信じて・・・ます。」


演技は得意だけど、嘘は上手くない。

自分を偽ったら、自分の価値が見えなくなる。


「そっか・・・。そう言う子もいるんだね、今時。」


オヤジの執拗な愛撫は構わず続いたけど、

私は。

其れが、其の行為が終るまでずっと、私は。




今日の私の価値は『二時間・二万五千円』、だった。





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本田りんご

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