ABOUT MUSIC ESSAY HISTORY DIARY PHOTO LINK BBS MAIL
ほぼ毎日更新の日記です。3日分がまとめて表示されます。
日記一覧をクリックすると、月ごとにまとめて読む事も出来ます。
推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2004年10月19日(火) 雑学な知識

なぜ、ミとファの間に、黒鍵がないのか。
掲示板に書かれた、素朴な質問。

これに答える言葉を考えていくときに、私が突き当たったのは、専門用語の問題だ。
音楽の専門用語を使わなければ、答えられない。
その専門用語が意味する事も、また説明しなければならない。その説明に、また専門的知識が必要とされる。
キリがない。

今回、この質問を書いてくださったのは、大人の方だったので、少しぐらい難しい事を書いても、それなりに解釈してくださるだろう、とは思えた。

でも、もし、この質問を、小学生の子供にされたら、どう答えたらいいのだろう。
私は、子供が納得するような答え方をしてあげられるだろうか・・・。

今まで、常識だと思っていた事が、実は、とても狭い世界でしか通用しない、という事実。
当たり前の前提として、皆持っていると思っていた知識が、実は、専門的なものだった、と、気付く、その新鮮な驚き。

そうだよなぁ。
言われてみれば、不思議だよなぁ。


そう考えると、いろんなジャンルで、こういった、「その世界の常識」または「その世界でしか通用しない常識」「その世界でなければ必要ない知識」っていうものが存在するんだよな、と、改めて気がつく。
例えば、大工さん仲間でしか通用しない単語とか。
例えば、HPを作る言語とか。
例えば、アイススケートの採点の基準とか。
どうして空は青いのか、なんて質問にも、理系の人ならスラスラとその答えを言えるのだろう。私なんかだと、一生懸命昔勉強した理科の知識を総動員して、四苦八苦して答えざるを得ない。
一般の人が、知らなくてもいい、でも、その世界の人にとっては重要な知識。常識。そんなものが、世の中にはたくさんたくさんあるんだろう。

世の中って、ホントに、広いなぁ・・。

広く浅く、網羅しようと思えば、「雑学王」になれるかもしれない。
狭く深く追求して、他には目もくれないのが、「研究者」や、いわゆる「マニア」なのか。

私には今、もし、音楽をやめざるを得ない状況になってしまって、時間が有り余ったとしたら、やってみたい事、学んでみたい事が、いくつかある。
服のデザイン・製作。
心理学の勉強。
フラメンコ。
時間さえあれば、と、いつも思う。でも、そう思った矢先に、なぜかピアノがどんどん楽しくなってしまうのだから、人生って不思議だ。
こんな私は、「雑学王」寄りの、研究者なのだろうか。




 <BACK  日記一覧   NEXT>


since 2004.5.2