うちに居候している友人は、非常に幸せな人なのです。
一人で、クネクネ踊ってみたり 一人で、鏡を見て表情の研究をしたり
そして、自分で自分のやっていることが、面白くて仕方ないらしく いつも一人で、ゲラゲラ笑っているのです。
隣の部屋から、奇妙な笑い声が聞こえてくることが、この2週間で何度あったことでしょう。 そのたびに、私は、「またー?」と苦笑しながら、その芸をしぶしぶ見てあげるのです。(ウソです。「何やったの、何やったの」と、ウキウキしながら部屋に駆け込むのです。そして、その芸に対して、さらに可笑しな(友人談)リアクションを私がとるので、笑いが二倍、三倍となっていくのです。)
「くよくよ考えるより、たくさん笑え。」 この言葉を、これほど実感したことが、かつてあったでしょうか。
居候ですので、家主の私としては、ムカつく事も、多々ありました。 自分の食べた皿を、台所に持っていくのはいいが、そのままポンと置きっぱなし、私任せだったり 下の階の住民が騒音に厳しいのだ、と何度も言っているにもかかわらず、夜中に大声で話し掛けてきたり、ドタドタと足音荒く歩いてくれたり 電気・暖房が点けっぱなしだったり まあ、些細な事ですが、積もり積もると腹が立ってくるものです。
でも、まあ、ここまで私を笑わせてくれたのだから、良しとするか。
そんな友人も、日曜朝に帰国します。 寂しくなるのぅ。
でも、12日からは、また他のお客さんがやってくるし、 いやいや、今年は、にぎやかに暮れてゆきます・・・。
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