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推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2004年12月10日(金) この3日。

水曜日。
クラス発表会のリハーサルのため、ライプツィヒヘ。
リハして、練習した後、友人2人と食事へ。

ライプツィヒの生活も、良いなぁ、と初めて思った。
ピアノ科である友人2人の生活ぶりを聞いていると、なんだか楽しそう。
学校が終わるまで、練習して。
たまに、練習後に一緒にご飯食べて。
充実した生活じゃないですかー。

会話の中に、日本人以外の人物がたくさん登場する。
私は、彼らのほとんどを知らない。
ベルリンに住んでいるのだから仕方がないとはいえ、これでいいのか?と自問する。
よく考えると、もうこの学校の学生になって3年目なのに、いまだに「お客さん気分」が抜けない。
それは、私が意識して「学生生活」というモノに距離をおいているせいに他ならないのだが。
でも、もう2年半も、ベルリン・ライプツィヒの往復を続けてきたのだから、最後の半年ぐらいはライプツィヒに根を生やして、学校に深く関わるのも良いような気がしてきた。なんといっても、外人の友人がもっとほしい。

友人の家に泊めてもらったのだが、彼女は、外人男性との同居生活。(同棲、とかいうのではなく、完璧なルームシェア。日本人には抵抗ある考え方だが、ドイツでは一般的だ。詳しくはエッセイ「同居生活のススメ」の前半参照)
これも、いいなぁ、と思う。
一度ドイツ人女性との同居に失敗した私ですらも、ドイツに慣れた今となれば、ちょっとうらやましい。
なんといっても、ドイツ語を使う機会が日常にわんさかある点。
外人恐怖症を、いまだに微かにひきずっている私にとっては、外人男性(まあ、女性でもいいのだが・・)との同居が一番良い薬のような気がする。
友人宅のような、あれだけ割り切った同居なら、サバサバしていて、かえって気持ちが良いし。
せっかくだから、完全帰国までには、ドイツ語、もう少しまともに喋れるようになりたいしなぁ。

と、なんとなく、気持ちがライプツィヒに傾いた日。


木曜。
クラス発表会でした。
弾いたのは、スクリャビン・ソナタ2番。
短い曲なので、気分的にラクではあったんだけど、やっぱり、舞台の上では緊張しましたねぇ。
ハプニングは、椅子の高さ調節が出来なかった事。
体重が足りず(なんてこと!ドイツ人仕様だからか)どんなに踏ん張っても、椅子が下がってくれないのだ。
昔なら、そこで焦ってしまうのだけど、今回は逆になんていうか、開き直ってしまった。
間違えたら、椅子のせいにしてやれ。と。(笑)。
なので、出だしは、わりと集中できました。一楽章の途中、「集中力が途切れてきたかも」と思った瞬間に、やっぱり事故ってしまった。なんとか誤魔化したけど、いやいや、精神的にブレてしまうと、すぐに演奏に出てしまうのだな。
ニ楽章は、かなりテンポが速くなってしまった。右手の細かい音符が「喋りきれなかった」感がある。しかも、最後の最後で、大きな失敗をしてしまって、ガックリ。
でも、全体的には、悪くなかったのだろう、いろんな人が「良かった」と声をかけてくれた。
先生も、まあ、満足そうなので、よしとしよう。

終わった後のビールが美味いことよ!!
クラスでの打ち上げの後、日本人の飲み会、と、ハシゴして飲みまくってしまった私。

金曜。
同じ門下の、ドイツ人(やはりベルリン・ライプツィヒ往復生活をしている)の車に乗せてもらい、ベルリンまで帰ってきた。
フランク、というドイツ人なのだが、昨日のクラス発表会で初めて知り合った。
(うちのクラスは、もともとあまり交流がなく、非常にドライな門下なのだ)
もう、なんていうか、途方もなくいい人で。
私より一つ年上なのだが、あんな「くつろげる」ドイツ人は、初めてだ。
ドイツ人特有の「威圧感」が微塵もない。(まあ、ドイツ人にしては華奢な体格のせいもあるかもしれないが)
ベルリンに行く、もう一人の日本人の友人とともに、3人でのドライブだったのだが、ものすごく快適だった。

いいなぁ。
なんか、ドイツ人との交流の風が、吹いてきているなぁ。

二日酔いだ。
明日は、家の掃除をしよう。


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