山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2013年03月24日(日) まちぶせ

 昨夜NHK「日本のうた」という番組にいろんな懐かしい歌が登場した。なかでも気になったのがこの歌「まちぶせ」だ。荒井由美の曲だが、やはり石川ひとみで見聞きするほうが断然いい。


《映画「美女ありき」》
That Hamilton Woman

 今回鑑賞したのはヴィヴィアン・リーとローレンス・オリビエが共演した「美女ありき」である。この「美女ありき」っていうタイトルは何?って思ってしまう。原題は「That Hamilton Woman」だから直訳すると「あのハミルトンの女」とでもなるのか、今ならまるで「愛人」みたいになるので、当時はそんなタイトルはつけられなかったのかも知れない。

 トラファルガー沖でナポレオン艦隊を打ち破った英雄ネルソン提督とハミルトン英国大使夫人・エマの世紀の恋を描く。

 ロンドンのナショナル・ギャラリーの前に広がるトラファルガー広場には、このネルソン提督とトラファルガー海戦勝利を記念した大噴水がある。ここのライオン像が東京三越にあるライオンのモデルになっているとか。


 齢90歳になろうとするときに、東日本大震災をきっかけとはいえ人生の終焉を日本人になって迎えたいと帰化されたドナルド・キーンさんという日本文学研究者はどんな人なのか。そこが知りたくてこの自伝を読んでみた。

 これを読んで概ね二つのことを教えられた。一つは私自身の日本史および日本文学への回帰である。竹島・尖閣問題が大きく取り上げられてから、私は中国・朝鮮についてあまりに知らないことに気づき、ひたすら東アジアの歴史を漁ってきた。しかしこの自伝を読むうちに、それ以上に自分は自国の歴史を知らないことに気付かされた。今後は中国・朝鮮モノを一旦止め、日本史・日本文学に舵を切っていく。

 もう一つはオペラ鑑賞についてである。キーンさんが来日した頃はクラシックに詳しい日本人は多くても、オペラに興味のある人は少なかったそうだ。理由はセリフがわからないからだ。しかしキーンさん曰わく、オペラの歌詞なんか散文的でつまらないそうだ。オペラならではの楽しみは、セリフに関係なく主人公たちの心の感情の秘密を私たちに明かしてくれることにあるという。私は今後そういう態度でオペラを鑑賞してみたいと思う。


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