アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2002年06月26日(水) 炒りたてのコーヒー豆はアナタの心を癒す

雨はキライだ。
憂鬱になる。
億劫になる。

行きたいところがあるのに雨が降ってるから出かける気にもなれない。
やりたいことがあるのに雨が降っているからベッドから起き出す気にもなれない。
やらなきゃならないことはもちろん後回しだ。
それどころかやる気さえ起きない。

はっきりと目が覚めたら何だか寒気がする。
喉が痛い。口をあけているのもツライ。
念のため風邪薬を飲む。

人と待ち合わせていたことを思い出したのだが、とうに時間を過ぎている。
しかもどんなに詫びを入れて出かけていったにしても、
この体調で相手と向かい合ったら迷惑だ。

「この間、キミ風邪気味だったよねぇ?」
「あー。ゴメン。伝染った?」

迷惑千万、この上ない。
あー、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
携帯の番号くらい聞いておけばよかった。
あるいはアタシなんぞに教えたくなかったのだろうか。
違ったか。
アタシが教えたくなかったのか。

いいか。
きっと縁がなかったんだ。
今度ね。また約束することがあったらメシくらい奢るよ。

もう忘れよう。

自己嫌悪を感じて、そして風邪薬のせいの眠気にさらわれて、
再びベッドに潜り布団を引きずりあげる。
眠い眠い。
いくらでも眠れる。

ふらふらと夢と現の間で、こんな時ベビーやはに〜がいてくれたらなぁ、と思う。
ベビーは学校始まってるし。バイトも始めたし。
はに〜はキャットファイト以来連絡がとれない。

暖かいおかゆが食べたい。

夕方、幾分体が楽になったので起き出す。
いい加減、外は暗い。
もう買い物に行くのも諦めた。というより、頭も足腰もふらふらする。
病院に行くのもパスだ。

アイスコーヒーを淹れるのも億劫。
でも昨日新しい豆を仕入れてきたので飲んでみたい。
深炒りのイイカンジに艶のある豆。
黒々としている。

密閉容器から取り出して、豆を挽く。
挽きたての豆を見るとワクワクする。
最初に少ぉしお湯を入れて豆を蒸らす時、それが膨れ上がってくる。
豆が生きていると感じる。

美味い。
この豆はアタリ。

飲物を口にしたら少し食欲が出てきた。
ネギいっぱい、玉子入りのインスタントラーメンを作る。

おかゆが食べたい。

ふー、ふー、って。
誰か口に運んでくれないかな。

おくればせながら最近、出会い系サイトってどんなんよ?、とリサーチしている。
寂しがりやが多いんだな。
皆一人で生きているんじゃないのに。

しがらみも、憎しみも恨みも、もちろん人と人とが繋がるために必要だ。
と、オイラは思う。

みんな、臆病になっている。
嫌われたらどうしよう。
受け容れてもらえなかったらどうしよう。
その場で自分が浮いた存在になってしまったらどうしよう。

それらは全てあなたの糧になる。のではないのか。
あなたの糧にする。のではないのか。

アナタはもっと強いはずだ。
否。
強くなってもいいはずだ。
どんなに深い疵だって、そのうち浅くなるもんだ。





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