2002年02月25日(月) |
アルゼンチン債購入で、公共団体の運営が危機に |
日経31面に、「アルゼンチン債購入問題で公共団体の運営が危機に陥っている」という記事が載っていた。
複数の自治体の外郭団体が、資産形成のためにアルゼンチン債を購入していたが、その回収が困難になり、団体運営が危機に陥っているという内容である。
このようなハイリスクの債権を購入した背景には、金利が低下し、元本保証の債権での運用益では、当該団体の事業拡大が期待できなくなったことにある。
しかし、だからといって、ハイリスクの債権に手を出していいというものではないであろう。
担当者は、事業に必要な運用益から逆算して、これだけの運用益が必要だからという理由で、投資する対象を選定したのではないだろうか。
しかし、それは思考の順番が間違っていることは明らかであろう。
公共団体といえども、資産を運用することは、投資であるということを念頭に置くべきである。 そして、厳格な投資基準(元本保証に限るとか、あるいは何%マイナスになると必ず損切りするとか)を定めておくべきである。
その結果、運用益がマイナスになったとしても、その投資基準を守っている限りは、担当者の責任を問わないことが重要であろう。
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