2002年03月15日(金) |
処理過程の説明が重要 |
日経19面に、「IASB東京会議の焦点を聞く」という見出しで、モルガンスタンレー証券マネージングディレクターに、会計基準の違いが支障になるかなどについて聞いていた。
そこで答えていたことを一部拾い出してみると
「会計基準の違いは支障にはならない。 なぜなら、企業価値は、(1)ディスカウントキャッシュフロー、(2)時価に置き換えた純資産額、(3)同業他社との株価などを組み合わせて総合判断するからである。」
「会計処理で望むことは、なぜそのような会計判断になったのかという会計処理過程の詳しい説明である。」
日米の会計基準の妥当性の問題にとらわれず、もっと大きいところから問題を捉えており、読んでいて納得した。
とくに、なぜそのような会計判断になったのかという会計処理過程の詳しい説明が必要という主張は説得的である。
そのような説明がなされていれば、会計判断の適否を検証することが可能だからである。
私は会計の専門家ではないが、読んでいてよく分かった。 インタビューに答えていた人は、相当頭のいい人なのだろう。
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