2002年03月17日(日) |
破産手続きの簡素化は、弁護士への信頼が基礎に |
日経18面に、「簡易な破産手続き広がる」という見出しのコラムが載っていた。
破産手続きを簡素化して、迅速な処理をはかると共に、できるだけ弁護士が申立人代理人となり、かつ、免責不許可事由があるなど問題のある事案は、破産管財人を付けて、手続きの透明性と、公正さをはかる試みがなされているという内容である。
すなわち、弁護士を破産手続きの中に積極的に参加させ、裁判所と弁護士とが協働することによって、手続きの迅速性と、公正さをはかろうとするものである。
しかも、裁判所と弁護士との協働といっても、弁護士の報告を全面的に信用し、小規模の破産手続きでは、裁判所のチェックは、ほとんどノーチェックに近い。
だから、弁護士(申立人代理人)がその気になれば、破産者の資産隠しなど、不正なことはいくらでもできる。
そこには、裁判所の弁護士に対する著しい信頼がある。
だからこそ、弁護士は、襟を正して職務を全うしなければならないし、私自身も、それを常に自覚している。
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