2002年03月24日(日) |
アナリストレポートが、ネットで個人でも入手可能に |
日経11面に、アナリストリポートが個人投資家でも入手できるようになったという記事が載っていた。
これを読んで、第一に思ったことは、情報が多様化・公平化するわけであり、喜ばしいということである。
第二に、このような情報の多様化・公平化により、情報を独占していた証券会社の担当者にとっては厳しい時代になったのだろうということである。
従来は、アナリストリポートを適当につまみ食いして、それをあたかも重要情報のように顧客に説明し、顧客もそれをありがたがっていたケースもあったであろう。
しかし、そのような手法は通用しなくなりつつある。
もっとも、それは、人の情報を流すだけで商売できていた時代が終わったというだけであって、今後は、証券会社での中も、優秀な人とそうでない人との差別化がなされていくのだろうと思う。
第三に、直接情報が入手できるということは、自己責任の原則がますます強調されるということである。
記事にもあったが、アナリストリポートでは、バイが5割、ホールドが4割、セルは1割だそうである。 そうであれば、株価は上がる一方のはずだが、実際はそうではない。
すなわち、アナリストリポートを信じて取り引きしても損をする可能性は高いわけである。
しかし、それも自己責任であって、もはや証券会社の責任にはできなくなるわけである。 一般投資家は、このことに特に留意すべきであろう。
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