今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年03月26日(火) 宇宙戦艦ヤマトの著作者は松本零士でないとの判決

 日経社会面に、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の著作者は、アニメプロデューサーであるとして、漫画家松本零士氏の請求を棄却したとの記事が載っていた。


 判決によれば、当該プロデューサーは、企画書の作成から映画の完成までの全製作過程に関与したが、これに対し、松本氏は、作品全体からみれば部分的であり、プロデューサーの製作意図を反映したに過ぎないと判断したとのことである。


 宇宙戦艦ヤマトは、松本零士氏の作品という印象が強いだけに、意外感がある判決であるが、判決は、全体的イメージを作ったのが誰かに着目している。

 その中で、松本氏は、プロデューサーの創ったイメージを受けて、そのイメージに従って描いたにすぎないと判断されたようである。


 創作活動において最も重要なことは何かを考えさせられる判決である。
 


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