2002年04月20日(土) |
夫婦別姓の議論は、実証的調査が足りないのではないか |
日経2面に、夫婦別姓で、自民党の調整が暗礁に乗り上げているという記事が載っていた。
夫婦別姓反対派の理由は、「別姓を認めると家庭が崩壊する」ということにある。
家庭内では同一の姓であるべきだという感情は分かる。
他方、それまで慣れ親しんできた姓を変えるのは嫌だという人たちの気持ちも分かる。
そうすると、「別姓を認めると家庭が崩壊する」と本当にいえるのかどうかがポイントになるだろう。
私は、「別姓を認めると家庭が崩壊する」というのは、実証的裏付けが欠けているように思う。
中国では夫婦別姓であるが、夫婦別姓が原因で家庭が崩壊しているのかとか、あるいは、崩壊している家庭を調査して、その原因は何かなどをきちんと実証的に調べるべきではないか。
どうも、この問題はイデオロギー的な対立になっており、実証的調査が足りないように思う。
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