今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年05月08日(水) 田中議員の秘書給与問題に関連して

 日経(H14.5.8付)・2面によれば、田中真紀子議員の秘書給与問題で、自民党が田中議員に面談を申し入れたが、田中議員は、「給与問題は弁護士が対応する」として面談を拒否したそうである。


 こういうときの弁護士は、しんどい。


 秘書給与問題についての田中議員の説明は、到底納得できるものではない。

 おそらく、田中議員の顧問弁護士も、内心は田中議員の説明は説得的でないと思っているだろう。

 にもかかわらず、田中議員の代理人として、その言い分を主張しないといけないのである。

 しかし、内心は、田中議員の説明が説得的でないと思っているときには、主張にも迫力がなくなるものである。

 そうすると、代理人としての役割はまっとうできないことになる。

 その意味でつらいのである。


 そもそも、自分の都合のいいときは、マスコミの前でべらべらしゃべり、都合が悪いときは弁護士に任せるという態度は、いかがなものかと思う。


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