2002年05月22日(水) |
粉飾決算で公認会計士が逮捕される |
日経(H14.5.22付)・社会面に、「フットワークエクスプレス」で、粉飾決算を承認していたとして、監査を担当した公認会計士が、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で逮捕されたと報じていた。
会社が破産して、破産管財人になって帳簿などをみると、粉飾決算していると思われることがかなりある。
つまり、粉飾決算は常態化しているように思う。
したがって、逮捕された公認会計士は、「逮捕されるまでのことなのか」と思ったのではないだろうか。
数年前、強制執行を免れる方法をアドバイスしたという容疑で、弁護士が逮捕されたこともある。
ある裁判官が、「あの程度のアドバイスは、これまで普通にしてきたことですよね。これからは弁護士さんも大変ですね。」と言っていた。
要するに、これまで違法っぽいが逮捕されることまではないと思ってきたことが、そうではなくなってきているようである。
これは、違法なことが公然と行われてきたことに対する警告であるという意味では評価でき。 しかし、他方、オウム事件以来、急激に警察力が強化され、重罰化されているように思え、必ずしも喜んでばかりいられない気がする。
|