2002年09月13日(金) |
東電問題で、保安院が告発者の氏名を漏らす |
日経(H14.9.13付)1面に、東京電力の原子力発電所トラブル隠し問題で、内部告発者の氏名を保安院が漏らしたと報じられていた。
保安院が東京電力に渡した資料の中に、告発者の氏名が記載されていたそうである。
先日、内部告発で重要なことは、告発者を不利益に扱わないことよりも、名前が漏れないようにすることであると書いたばっかりであるが、まったく逆のことが行われたわけである。
保安院側は、意図的に教えたわけではない、告発者の了解を得ている、告発者に不利益を生じたこともないと言い訳している。
そこには、内部告発者を保護することによって、適正な内部告発を促し、もって、原子力発電の安全性を図ろうという姿勢はまったく感じられないように思う。
|