2002年10月21日(月) |
ドライになっていく、顧問会社と、顧問弁護士とのつき合い |
日経(H14.10.21付)・文化面の「交遊抄」で、日本興亜損保社長が、顧問弁護士とのつき合いを書いていた。
「たまにあっては人生の目的について意見を交わし合っている」のだそうである。
こうなると、会社社長と顧問弁護士とのつき合いというよりも、友人同士のつき合いという色合いである。
これを読んで、今後は、企業と顧問弁護士とのつき合いにおいて、このようなウェットな関係はだんだん少なくなっていくのだろうと思った。
コラムで書いているような人生を語り合うまでのつき合いはめずらしいと思うが、私のような小さな事務所の場合は、顧問会社の人と一緒に飲んだり、温泉での忘年会に誘われたりする。
私としては、「飲ミュニケーション」の効用はあると思うし、それによって、顧問会社が弁護士にざっくばらんに相談できる関係を創ることは重要であると思っている。
しかし、そのようなウェットな関係はだんだん少なくなり、大企業と大手法律事務所とでは、まったくの仕事だけの関係になってきているようである。
先日、日本最大規模の法律事務所の弁護士と話したが、クライアントと一緒に酒を飲むことはめったにないと言っていた。
最近、グローバリゼーションの名の下に、何でもアメリカナイズされてきている。
企業と法律事務所との関係も、相当ドライになり、アメリカ並みに変化してきているようである。
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