2002年11月29日(金) |
刑務所ではあまり逆らってはいけない? |
日経(H14.11.29付)・社会面に、名古屋刑務所の受刑者が死亡した事件で、刑務所所長が更迭されたと報じていた。
受刑者を暴行して死亡させたというのだからひどい話である。
刑務所というのは、自分たちだけで一つの社会を作っている、独特の世界である。
たとえ被告人の弁護人であっても、裁判が終われば、一般人と同じ扱いである。
それゆえ、特別の理由がない限り受刑者に会うことはできない。
しかも、事前に面会する理由を書いた書面を提出しなければならない。
要するに、受刑者には何の権利もなく、すべては恩恵であるという意識なのである。
実刑の判決を受けた被告人に対しては、刑務所で刑務官に逆らわないように、少々嫌なことがあってもがまんしなさいというアドバイスをするが、あまり気持ちのいいアドバイスではない。
|