今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年12月19日(木) マンションの上半分を削れという判決

 日経(H14.12.19付)・社説に、東京地裁が、地権者の景観利益を認め、マンション業者に対し、国立市のマンションの上半分を削れという判決を出したことについて論じていた。

 社説は、判決を比較的好意的にみている。


 それにしても、マンションの上半分を削れといっても、既に住んでいる人もいるのだし、どうやって工事をするんだろうと思ってしまう。


 そして、これまで裁判所も、そういった実際上の問題点を先回りして考えてしまう傾向があった。

 そのため、マンションの上半分を削れという判決なんて、従来では考えられなかった。



 アメリカの裁判所の私なりのイメージは、「裁判所は法律に従って判決を出すだけである。その判決によって生じる不都合は自分たちで解決しなさい。」という考え方のように思う。


 今回の東京地裁の判決は、(私がイメージとして持っている)アメリカの裁判所の判決のような気がした。


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