2002年12月27日(金) |
産廃不法投棄量が4割減というのは本当か |
日経(H14.12.27付)・社会面に、産廃不法投棄量が4割減と報じていた。
記事では、「廃棄物処理法の改正の効果が表れた」とのことであった。
しかし、減った4割はどこに行ったのだろうか。
不法投棄が増えた以上、正規の投棄量が増えるはずであるが、そんな話は聞かない。
そもそも、産廃の不法投棄の正確な量を、行政は把握し切れていない。
記事には、昨年の不法投棄の量は約40万トンだったのが、24万トンに減少したと報じていた。
しかし、実際の不法投棄量は、行政のいう数字の100倍である4000万トンとの試算もある。
すなわち、もともとの数字が不正確だから、「4割減」といってもその数字はあまりあてにならない。
産廃は、巨大ビジネスである。
そのため、警察がいくらも摘発しても、不法投棄はなくならない。
産廃を不法投棄した方が儲かるのだから、規制の強化だけでは解決はできないのではないだろうか。
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