2003年01月07日(火) |
サザビーと、サザビーズが訴訟で和解 |
日経(H15.1.7付)14面に、飲食店などを手がけるサザビーと、オークションで有名なサザビーズとが、名称使用について和解が成立したと報じていた。
これは、世界的オークション会社であるサザビーズが、サザビーに対し、名称使用禁止の訴えを起こしたことによるものである。
記事によれば、両者の事業内容が異なることについて一般的に周知されていることから、サザビーが、引き続き名称を使用できることになったようである。
その報道どおりとすれば、サザビーの勝訴的和解である。
確かに、いまやサザビーは、スターバックスの大株主であるなど、どういう会社であるかは一般的に周知されている。
しかし、ずいぶん以前であるが、私は、サザビーが家具などを扱っているとき、「あれ、オークションで有名なサザビーズって、こんな事業もやっているのか。」と思ったことがある。
つまり、その当時は、両者の事業内容が異なることについて一般的に周知されていたとはいえなかったのである。
ところが、サザビーズは、迅速に訴訟提起することをせずに放置していた。
その間に、サザビーは、キハチ、アニエスb、スターバックスなどを要する大会社に成長してしまった。
そして、サザビーズは、サザビーという名称使用を認めざるを得なくなったのである。
つまり、とくに知的所有権について顕著なのだが、自分の権利を守るのに熱心でないと被る不利益は大きいのである。
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