2003年03月13日(木) |
なんでも株主代表訴訟のせいにせず、自分で判断せよ |
日経(H15.3.13付)5面に、企業が、みずほ銀行の増資に応じるかどうかで苦しい決断を迫られたという記事が載っていた。
その記事の中で、新日鉄は、「株主代表訴訟のリスクを恐れて、みずほ銀行に対し、増資後の業績見通しの明示を求めた」と報じていた。
この記事を読んで呆れた。
新日鉄では100億円もの増資を引き受ける。
増資を引き受けて、みずほ銀行の株が下落したら、新日鉄自体の業績が悪化するのである。
したがって、増資を引き受ける前に、みずほ銀行の業績見通しを求めるのは当然ではないか。
それは株主代表訴訟とは関係ないことである。
なんでも株主代表訴訟のせいにする傾向があり、企業は、自分で考えるという努力を怠っているのではないか。
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