2003年03月14日(金) |
裁判官の再任が一人拒否された |
日経ではなく、朝日ニュースネット(H15.3.14付)であるが、裁判官の再任が一人拒否されたと報じていた。
裁判官は10年が任期であるが、再任拒否はほとんどない。
その人が再任されなかった理由は不明であるが、私も再任拒否されて辞めて欲しいと思う裁判官にあたることはときどきある。
もっとも、えらそうな裁判官の場合は、我慢すれば済むから、辞めてもらうおうとまでは思わない。
一番困るのは、勝つべき裁判に負けたり、逆に、負けても仕方ない裁判に勝ってしまうときである。
勝つべき裁判を負けると控訴しなければならないし、本来負ける裁判を勝ってしまうと、相手方から控訴される。
いずれにしても困るのである。
依頼者に「あの裁判官は変わっているから」と言っても、なんだかいい訳じみてみっともない。
私の知っている裁判官で、ぼぉーとしていて、ときどき話す法律論もとんちんかんなことを言う人がいたが、結論だけは間違わなかった。
弁護士としては、ぼぉーとしていても、結論を間違わない裁判官のほうがありがたいのである。
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