2003年04月08日(火) |
法律事務所に男が押し入り、立てこもる |
日経(H15.4.7付)社会面に、新潟の法律事務所に男が押し入り、人質をとって一時立てこもったと報じていた。
日経では、男は、離婚問題でその弁護士に相談していたと書いていた。
しかし、朝日新聞では、その弁護士は妻側の代理人であったとまったく逆のことが書いている。
日経が報じる、依頼者が押し入った場合と、朝日が報じる、事件の相手方が押し入った場合とでは、その弁護士に対する評価は正反対になる。
事件の相手方が押し入ったのであれば、それは逆恨みであって、弁護士に非がないのが通常である。 したがって、その弁護士は同情される。
ところが、依頼者が押し入ったということになると、弁護士と依頼者との間で何らかのトラブルがあったわけだから、その弁護士の事件処理の仕方に問題があったと思われる。
つまり、押し入った男が、事件の相手方か依頼者かで評価はまったく異なるのである。
したがって、仮に押し入った男が事件の相手方であるのに、依頼者だと報道されたとすれば、誤報により、その弁護士は相当信用を失うことになる。
同情するしかない。
|