今日の日経を題材に法律問題をコメント

2003年06月26日(木) ADSLの速度広告は、虚偽表示ではないか

 日経(H15.6.26)社会面に、ネット接続広告の中に誤解を招く広告があると報じていた。


 記事によれば、「最大12Mで高速通信」と謳いながら、条件によって通信速度が落ちるのに、それを記載していなかったり、HPの別のページに書いていた広告があるとのことであった。


 ADSLの場合、電話局までの回線距離や他の回線の干渉などの影響により、12Mといっても、そのとおりの通信速度は期待できないことは、インターネットに少々詳しい人であれば常識である。


 実際、私の事務所は8MのADSLを導入してが、実際は3.5Mしか出ていない。

 しかし、それで十分満足しているし、虚偽広告で訴えようとは思っていない。



 けれどもインターネットの知識がまったくない人には、12Mと書いていれば、それだけの通信速度があると考えるのが普通であろう。


 誇大広告かどうかは、そのような知識のない人を前提に考えなければならないし、そのようなまったく知識の人を前提にすると、最初の例など、誇大広告どころか詐欺になるのではないだろうか。


 最大速度といっても、それだけの通信速度が出ることはほとんどないのだから、最大速度を謳うのは止めたらどうかと思う。


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