2003年06月27日(金) |
池田小学校事件の裁判が結審 |
日経(H15.6.27)社会面で、池田小学校事件の裁判が結審したと報じていた。
詫間被告は、「幼稚園ならもっと殺せていた」と発言したそうで、完全に開き直っている。
弁護側は心神喪失または心神耗弱であると主張した。
これに対し、遺族側は「およそ認められるはずのない理屈である」と弁護団を激しく批判したそうである。
遺族の気持ちは当然である。弁護団を非難する気持ちも理解できる。
しかし、だからといって弁護士が裁判で「被告人は反省していないので、弁護できない」なんてことは言えない。
40年以上も前であるが、一審で死刑の判決がなされた事件で、控訴審の弁護士が「死刑は相当である」という書面を書いただけで、他に何も弁護活動をしなったことがある。
ところが、この弁護士は弁護人としての義務を怠ったとして、損害賠償が認められたのである。
弁護士としてはつらいところである。
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