2003年07月01日(火) |
やみ金事件で実刑はわずか7件 |
日経(H15.7.1)社会面で、やみ金事件で逮捕された者の刑罰について、実刑はわずか7件で全体の2.8%にすぎないという記事が載っていた。
やみ金の連中は一億円以上荒稼ぎしていることが多く、弁護士の間でも、実刑にすべきであるという声は強い。
ただ、やみ金の場合、一つ一つの被害金額は少ないため、起訴した事件だけの被害金額ではたいした額にならない。
それが実刑が少ない理由かもしれない。
新聞記事では、執行猶予では抑止効果は弱いかのように書いているが、たとえ実刑でなくても、執行猶予になれば、今度やると実刑になるのだから抑止効果は結構高いと思う。
問題は略式起訴が62.7%も占めていることである。
罰金刑だとほとんど痛みを感じない。
ヤミ金に対し抑止効果を高めるには、罰金刑にせず、検察官はどんどん公判請求すべきであろう。
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