2003年07月02日(水) |
風が吹いて桶屋が儲かる |
日経(H15.7.2)1面で、不動産登記がネットで行えるようになると報じていた。
ネットで登記ができることになると、偽造などの危険が増すという恐れはあるが、便利になることは間違いない。
登記所は形式的審査主義であり、それだけに細かい間違いにもうるさくいわれ、慣れないとなんども訂正(補正)しない。
しかし、ネットであれば、訂正も楽にできるようになるだろう。
そうすると司法書士の仕事は減るだろう(税理士も、会計ソフトによって仕事が減ったといわれている)。
その代わり、司法書士は簡易裁判所の事件の代理人になることができるようになった。
代理人になるには一定の研修を受けないといけないが、年配の方を除きほとんどの司法書士が研修を受けるそうである。
その結果、今度は弁護士の仕事は減るかもしれない。
結局、登記がネットでできるようになって便利になるが、そのために、弁護士の仕事が減るということのようである。
なんだか、風が吹いて桶屋が儲かるみたいな話である。
内心は、弁護士の仕事が減るのは困ったことだなあと思ってはいるが、依頼者にとっては代理人になれる資格のある人が一挙に増え、代理人にアクセスする機会が増えるのだから、やむを得ないだろう。
|