2003年08月04日(月) |
マイホームには神が宿っている? |
日経(H15.8.1)12面に「日曜日の人生設計」という連載コラムがある。
そのコラムで、前週は、「マイホームをローンで買うのは、お金を借りて投資するのと同じであり、極めてリスクのある行為である」と書いていた。
今週のコラムでは、「そのようにリスクある行為なのに、誰もが住宅ローンを組んでマイホームを買うのは、マイホームを持って初めて責任ある大人と認められるからである。」「マイホームとは精神的価値の購入であり、賃料がローンに変わるだけで劇的な心理効果がある」と書いていた。
私もそれに同感であり、マイホームに寄せる人の気持ちは特別であると思う。
ある破産事件で、マイホームの時価が1000万円なのに、住宅ローンが1500万円も残っていたことがあった。
当然、その家は手放さざるを得ない。
ところが、破産する方の奥さんが、実家から援助を受けて住宅ローンを払い、奥さん名義でその家を確保したいと言い出した。
私は、それは1000万円のものを1500万円で買うようなものであり、考え直したほうがいいのではないかと言った。
しかし、結局その奥さんは1500万円を実家から借りてきて家を確保した。
先の新聞コラムの中で、「マイホームは『箱』いうモノであるが、モノには時に神が宿り、宗教的な高揚感を伴って退屈な日常を打ち砕く」と書いていた。
1000万円のものを1500万円で買うという現実を見ると、やはりマイホームには神が宿っているのだろう。
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