今日の日経を題材に法律問題をコメント

2003年12月02日(火) 検察官は、ほとんど特別な調査活動をしない

 日経(H15.12.2付)社会面に、検察庁の調査活動費について、一部流用された疑いが強いと裁判所が指摘したと報じていた。


 調査活動費は、本来、検察官の調査活動のための予算であろう。


 ところが、検察官が調査活動することはほとんどない。

 東京地検特捜部などはよく報道されるから、検察庁は特別な調査しているように思える。

 しかし、検察官の主な仕事は、警察が被疑者や被害者を取り調べた調書を元にして、起訴するかどうかという見地から、再度、被疑者などを取り調べ、検察官調書を作ることである。

 したがって、検察官の仕事のほとんどは、検察庁において、被疑者を取り調べることである(公判に出頭するという仕事も重要であるが)。


 そのような仕事に調査活動費が必要なはずがない。


 したがって、調査活動費のほとんどが、交際費など別の費用として使われていたと思う。


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