2004年01月29日(木) |
元自民党衆議院議員が、イラク派遣差止の訴訟を提起 |
日経(H16.1.28付)社会面で、郵政大臣も務めた元自民党衆議院議員が、国に対し、イラク派遣は違憲・違法であるとして差し止めを求める訴訟を提起したという記事が載っていた。
元自民党議員がこのような訴訟を提起したのには驚いた。
憲法9条の文言を素直に読む限りは、イラク派遣は違憲と考えるしかない。 (だから、イラク派遣を止めるべきなのか、逆に、憲法を改正すべきなのかは政治的見解の分かれるところであるが。)
しかし、裁判所は例によって判断を避けると思う。
記事によれば、差止請求する根拠として、平和的生存権の侵害を主張しているようである。
しかし、裁判所は、平和的生存権は抽象的権利であり、差し止めの法的根拠にはなりえないという理由で、憲法判断せずに請求を棄却するだろう。
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