2004年02月23日(月) |
松本被告の弁護団長のインタビュー記事 |
日経(H16.2.23付)社会面に、オウム事件の松本被告に対する判決を前にして、松本被告の弁護団長のインタビュー記事が載っていた。
この弁護団長は、以前は比較的大きな事務所に所属していたのだが、オウム事件の弁護団長になるにあたり、事務所に迷惑がかかるかもしれないというので、その事務所を退所したと聞いている。立派な方である。
弁護活動においては、松本被告とまったく意思疎通ができず、苦労したことと思う。
また、立場上、自分たちの弁護活動を否定するように言い方もできないだろう。
とはいえ、そのインタビュー記事の中で、「無駄な質問は一つもなかった。質問を批判するなら、許可をした裁判所を批判すべき」という答えはいかがなものかと思う。
裁判所が苦々しい思いで弁護人からの質問を聞いていたのは公知の事実だからである。
私は、的確な質問であればあるほど、質問時間は短くて済むと思っている。
その意味では、弁護団が質問の趣旨さえも不明な、揚げ足とり的な質問をしたことについては素直に反省すべきではないかと思う。
|