2004年03月19日(金) |
週刊文春の問題で、新聞社は立場を明確にすべきである |
日経(H16.3.19付)社会面で、引き続き週刊文春の出版禁止命令の続報が載っていたが、だんだん扱いが小さくなっていく感じである。
その中で思うのは、新聞各社が自分たちの問題として捉えず、人ごとのように報じている印象を受けることである。
そこには、裁判所が判断したことは受け入れざるを得ないという前提があるように感じられる。
しかし、裁判所の判断が絶対的であるはずがなく、高裁、最高裁で判断が変わることは珍しくない。
新聞社にとっても自分たちの問題なのだから、少なくとも自分たちの考え方を明確にすべきであると思う。
この点、読売新聞は裁判所の判断を支持して、立場を明確にしていたが、日経の社説は何が言いたいのかさっぱり分からなかった。
ちなみに、私は、差止請求を認めた裁判所の判断は表現の自由に対する萎縮効果が大きすぎ、問題であると思っている。
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