2004年06月10日(木) |
一円企業は有限会社で認めればいい |
日経(H16.6.10付)1面で、法制審議委員会が、資本金が一円でも会社を設立できるよう法改正すると報じていた。
株主は会社の実質的所有者といわれており、最近では株主本位制という言葉も聞かれる。
しかし、一円しか出資していない人が、会社の実質的所有者と言っていいのだろうか。
一円しか出資していない株主のために、会社は経営方針を決めなればならないのだろうか。
もちろん、一円株主と会社経営者は同じなのが通常だから、実質的な不都合はない。
しかし、一円起業は、本来法律が想定している会社実態とは大きく離れていることは間違いない。
私は、むしろ株式会社の最低資本金を5000万円程度に上げ、本来法律が想定した実態を備えることができる会社にだけ株式会社の設立を認め、それ以外(一円企業を含む)は有限会社として認めれば十分ではないかと思う。
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