2004年07月27日(火) |
凶悪犯罪に対する重罰化もやむを得ない |
日経(H16.7.27付)1面に、「凶悪犯罪を重罰化」という見出しで、法制審議会が有期刑の上限を20年から30年に引き上げるなどの刑法改正案をまとめたと報じていた。
このような厳罰化に対しては、必ず「厳罰化よっては犯罪は減らない」として、反対の論陣が張られる(反対するのは大体が弁護士会であるが)。
私も、厳罰化によっては犯罪は減少しないと思う。
凶悪犯罪は刑が緩いから行われるのではなく、他の原因によるところが多いからである。
しかし、寛大な刑に対しては、世間の応報感情が許さないようである。
このような応報感情は「目には目を」という思想に基づくものであり、民主主義社会にはそぐわないという意見もある。
しかし、それは建前の議論であって、日本では応報感情が強く、そういった本音の部分の感情を無視することはできないように思う。
そうであれば、私は、凶悪犯罪への厳罰化もやむを得ないのではないかと思っている。
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