今日の日経を題材に法律問題をコメント

2012年02月27日(月) AIJ問題 年金基金運用担当者に責任はないのか

 日経(H24.2.27)1面トップで、約2000億円の企業年金資産の大半が消失したAIJ投資顧問の問題を報じていた。


 報道によれば、AIJは、投資家向けに提示したリポートで、「どんな市場環境でも安定的に高収益をあげている」として、毎年負けなしの実績を謳っていたそうである。


 事件は一見複雑そうであるが、これでは単なる詐欺事件であろう。


 では、騙された年金基金の運用担当者に責任はないのだろうか。


 AIJでは、次のように投資方針について述べている。

 当社は、国内外の株式や債券などいわゆる伝統的資産に替わる「オルタナティブ運用」に特化することにより、市場の方向性に左右されない「絶対収益」の「安定的確保」を目指します。」

「絶対収益の追求」と「安定的収益の確保」というふたつの命題を、「派生商品による運用」戦略等により実現します。


 「オルタナティブ運用」という専門用語で粉飾しているが、書いていることは、「ハイリスク、ハイリターンの商品に投資します」ということでしかない。


 年金担当者が、これを読んだうえで投資を一任したのであれば、その責任は重い。(読まずに投資した場合も同じく責任は重いだろうが)


 < 過去  INDEX  未来 >


ご意見等はこちらに
土居総合法律事務所のホームページ


My追加
-->