今日の日経を題材に法律問題をコメント

2012年10月17日(水) 年金基金を未公開株に投資するとは

 日経(H24.10.17)3面で、長野県建設業厚生年金基金が未公開株運用で損失を出した問題で、金融庁は、運用を受託していた信託銀行など3社に、1〜3カ月の一部業務の停止命令を出したという記事が載っていた。


 業務停止命令を受けた3社は、長野県建設業厚年基金の指示で、投資会社RBICOなどが作った未公開株ファンドに資金を振り向けたが、投資の失敗でファンド資産は当初の3分の1以下の22億円まで減った。


 警察は、長野県建設業厚年基金の資産をだまし取った詐欺の疑いでRBICOの家宅捜索している。また、元事務長は20億円もの年金資金を横領し、海外逃亡したとして捜査当局が追及している。


 悪いのは厚生年金基金の事務長と、RBICOなのであろうが、運用を受託していた信託銀行など3社も、投資のプロとしての監視義務を怠り、厚年年金基金の暴走に歯止めをかけられなかった責任があり、業務停止の処分となったものである。


 それにしても、年金という安全性が重視される基金を、未公開株というハイリスクなものに投資するとは。


 年金基金の管理には相当問題があるのではないだろうか。


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