今日の日経を題材に法律問題をコメント

2013年07月02日(火) 猪瀬知事が、裁判官から削除を促される

 日経(H25.7.2)夕刊で、猪瀬東京都知事にツイッターで「盗作」などと書き込まれ名誉を傷つけられたとして、脚本家が、猪瀬知事に損害賠償などを求めた訴訟において、裁判長が、猪瀬知事に、「盗作との表現は望ましくない」として削除を促したという記事が載っていた。


 この事件では、猪瀬知事が、自身が原作の劇画「ラストニュース」を、「アホ脚本家が日テレで換骨奪胎し安っぽい報道ドラマにした」などとツイートしたことが名誉棄損に当たるかが争われている。


 ただ、裁判官が、「盗作との表現は望ましくない」と述べた以上、裁判官は名誉棄損に当たると考えていることは間違いないだろう。


 それにしても、これまで猪瀬知事がツイートを削除しなかった理由について、「以前から削除の意思を持っていたが訴訟の都合などからそのままにしていた」と述べているそうである。


 しかし、「訴訟の都合」の意味が分からない。どんな「都合」があるというのだろうか。


 名誉棄損に当たるとして訴訟になっていながら、そのまま放置した場合、それが名誉棄損に当たると認定されたときには、違法性はより強くなり、損害額が高くなるというリスクがある。


 それゆえ、100%訴訟で勝てるという確信がない限り、とりあえず削除するのが普通てある。


 猪瀬知事の政治手腕についてはコメントする立場にないが、法的センスがないことは間違いなさそうである。


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