今日の日経を題材に法律問題をコメント

2013年07月05日(金) 反論しないのは、事実を認めたのと同じか?

 日経(H25.7.5)社会面で、暴力団と関わりがあるなどと報じた「週刊現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、島田紳助氏と吉本興業が、講談社側に賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は、吉本興業に110万円の賠償を命じた一審判決を取り消し、講談社側全面勝訴を言い渡したと報じていた。


 他の新聞によると、一審では「吉本興業が所属タレントと暴力団の関係に寛容な会社」との印象を与える記載があったとして、講談社側に110万円の賠償を命じたが、高裁では、同様の報道が以前から続いていたのに吉本側が反論していなかった点を指摘し、「『暴力団との関係に寛容』という印象を自ら強めていた」と判断したとあった。


 詳しい事実関係は不明だが、これでは反論しなければ事実を認めたとみなされることになる。


 しかし、名誉棄損をされたとしても、それに反論するかどうかは本人が決めることであり、相手にしないという判断もありうるはずである。


 それを、あたかも反論が義務であるかのように解することには疑問を感じる。


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