| 2013年09月17日(火) |
巨大津波に襲われることは予想できた |
日経(H25.9.17)夕刊で、東日本大震災の津波で送迎バスが流され死亡した幼稚園園児4人の遺族が、「安全配慮を怠った」として幼稚園側に約2億6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁は、園側に約1億7700万円の賠償を命じる判決を言い渡したと報じていた。
園側が大津波の襲来を予見できたかどうかが大きな争点だったが、裁判所は、「巨大な津波に襲われるかもしれないと容易に予想できた」と指摘した。
「容易に予想できた」というのは、防災無線で大津波警報が放送されていたからであろう。
また、バスについているラジオでも大津波警報は聞けたはずであった。
実際、もう一台の送迎バスは防災無線の大津波警報を聞いて、すぐに園に引き返している。
また、流されたバスは、小学校に避難しており、そこから徒歩でも5分程度で園に戻ることができたのに、バスで戻ろうとして渋滞に巻き込まれ、津波に流されている。
さらに、地震発生時のマニュアルとして、「園児は保護者の迎えを待って引き渡す」とされていたのに、それにも反していた。
これらの事情を考えて、幼稚園側に過失責任があるとされたのであろう。
問題は支払い能力であり、園側に1億7700万円を支払う能力はないであろう。園側が保険に入っていればいいのだが。
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