| 2013年11月27日(水) |
猪瀬知事の公表した借用書の疑問点 |
日経でなくネットニュース(H25.11.27)で、東京都の猪瀬直樹知事が大手医療法人「徳洲会」から5,000万円を受け取っていた問題で、猪瀬知事が借用書を公表したことを報じていた。
ところが、その借用書があまりに簡易であり、かえって疑惑を増しているようである。
指摘されているのは、貸主の署名がない、普通は2通作成するはず、印紙が貼られていない、猪瀬知事の印鑑(実印)がない、5,000万円が無利子、無担保というのは不自然などである。
しかし、これらの問題があっても契約が無効になるわけではない。
しかも、実際に、貸主の署名がなく、1通しか作成しない借用書はよくある(銀行との金銭消費貸借契約は通常そうなっている。)。
また、印紙が貼られていなかったり、印鑑が実印でない契約書は普通に見られる。
他方、日本では、署名だけで印鑑がない契約書というのはあまり見ないし、貸金額が5000万円で無利子、無担保というのも異例である。
これらの点は不自然といえる。
ただ、それ以上に不自然なのは返済期限が記載されていないことである。
もちろん、返済期限を記載していなくても、「期限の定めのない債務」として有効である。
しかし、金額が5000万円という大金である。
そうすると、貸した側としては、いつ返してもらえるかは重大な関心事であるのが普通であり、返済期限がないのは極めて不自然というしかない。
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