| 2014年03月25日(火) |
竹崎最高裁長官の退官は、『絶望の裁判所』が原因か |
日経(H26.3.25)社会面で、竹崎博允最高裁長官が退官を前に記者会見をしたという記事が載っていた。
竹崎氏は任期を残しての退官であり、その理由について次のような憶測が流れている。
元裁判官の瀬木比呂志氏が今年2月に出版した『絶望の裁判所』(講談社現代新書)で、竹崎博允最高裁長官だけ実名を挙げて批判しており、それが原因ではないかというのである。
瀬木氏が書いた内容は、最高裁判所事務総局が裁判員制度導入に賛成するようになった本当の理由は、民事系に対して劣勢にあった刑事系裁判官の立場を強化するためであり、その中心となったのが竹崎氏であったというものである。
この本に衝撃を受けた竹崎氏が、任期満了を待たずに退官を余儀なくされたという見方である。
しかし、それはあり得ないであろう。
最高裁長官にまでなった人が、その程度の批判で退官するほど軟じゃない。
後任の最高裁長官となる寺田逸郎氏も司法行政畑出身であり、最高裁の体制は何ら変わらないことからも、瀬木氏の書籍の影響はまったくなかったことが窺われる。
実際の退官理由は、竹崎氏の健康上のことのようである。
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