| 2014年04月09日(水) |
砂川最高裁判決は集団的自衛権を否定していないのか? |
日経(H26.4.9)4面で、安倍首相が、「自国の存立に必要な自衛措置は認められる」とした砂川最高裁判決について、「最高裁判決が集団的自衛権を否定していないのははっきりしている」と力説したという記事が載っていた。
しかし、「最高裁判決が集団的自衛権を否定していない」というのは誤導であろう。
なぜなら、砂川事件では集団的自衛権は争点となっておらず、それゆえ最高裁は集団的自衛権については判断していないからである。
判断していないのであるから、「最高裁は集団的自衛権について否定していない」と形式論理的にはいえるのかも知れないが、肯定もしていないのである。
にもかかわらず、否定していないことだけを取り上げるのは、恣意的解釈というしかない。
政治家がこのような論理を使って自己に有利な主張として援用する程度ならまだしも、行政の長たる人が最高裁判決をこのように恣意的に解釈することは非常に問題があると思う。
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