| 2014年08月26日(火) |
顔写真公開は自制すべき |
日経(H26.8.26)社会面で、滋賀県のゲームセンターで、ゲーム機を蹴りつけたとして、中学生とみられる少年らの後ろ姿の写真と警告文が店頭に掲示され、約5時間後に撤去されたが、インターネットで画像が出回り、市教育委員会がゲームセンター運営会社に抗議したという記事が載っていた。
先日は、中古ショップ「まんだらけ」が万引き犯のモザイク入りの写真を公開し、期限内に名乗り出なければ顔写真を公開するとしたことが話題になっていた。
「まんだらけ」のケースでは、顔写真の公開に肯定的な意見が多かったようである。
顔写真を公開すれば、その店には寄り付かないだろうから、犯罪の抑止策になることは間違いない。
ただその風潮が蔓延すると、法が禁止する私的制裁になるであろうし、また、公開した写真が間違っていた場合に取り返しのつかないことになる。
とくに、冒頭の記事のケースは少年の事案である。
少年が殺人を犯した場合に顔写真の公開の適否が問題になることはあるが、ゲーム機を蹴りつけたことで、後姿とはいえ、写真を公開するのは行き過ぎであろう・
被害を受けた店の気持ちは分かるが、顔写真を公開して当然という風潮があるとすれば、それは自制すべきではないだろうか。
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