| 2014年09月08日(月) |
悪徳業者の標的は一貫して高齢者 |
日経(H26.9.8)法務面で、ベンチャー企業などの資金調達に使われているプロ向けファンドの規制強化策に対し、ベンチャーキャピタル側から、個人投資家からの資金集めに支障が出るとして反発がでているという記事が載っていた。
規制強化の理由は、一部の業者が、高齢者などをターゲットに強引に販売するなどトラブルが多発しているためであり、金融庁は、プロ向けファンドを使った資金調達に出資できる個人投資家を金融資産1億円以上の富裕層に限ることにしていた。
これに対しベンチャーキャピタル関係者は、規制強化は、ベンチャー投資の促進やリスクマネーの供給増大という政策に逆行すると主張している。
悪質な業者は一部なのであろう。
ただ、様々な金融商品が消費者保護のために次々と規制強化されている中で、プロ向けファンドは規制が緩く、悪質な業者にとっては格好の商品となっている。
悪質な業者は、その都度いろんな商品に手を出しており、それぞれにあまり脈絡はないが、高齢者を狙うという点においては一貫している。
そして、高齢者を中心に実際にトラブルが生じている。
そうであれば、本来の趣旨がプロ向けファンドであっても、やはり高齢者等の消費者保護の視点は必要であろうと思う。
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