日経(H26.9.19)夕刊で、東京地裁立川支部で旅券法違反罪の有罪判決を受けた中国籍の何亮被告がカナダに送還されたという記事が載っていた。
何被告は、1995年に東京都八王子市のスーパーで女子高生ら3人が殺された強盗殺人事件の実行犯を知っている可能性があるとされ、警視庁が事情を聴いていた。
しかし、何被告は「何も知らない」と話し、八王子の事件に直結する情報は得られなかったようである。
3人も殺されているのであるから、警察が必死になって捜査をすることは理解できる。
ただ、旅券法違反というのは、被告人をわざわざカナダから移送して逮捕するほどの犯罪ではない。逮捕の目的が、強盗殺人事件の取り調べであったことは明らかであろう。
その意味で、この捜査は最初から無理があったと思う。
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