| 2014年12月19日(金) |
巨人元球団社長清武氏に160万円の賠償命令 |
日経(H26.12.19)社会面で、プロ野球巨人のコーチ人事を巡って「不当介入があった」と記者会見し球団代表を解任された清武英利氏と、会見で名誉を傷付けられたとする読売新聞グループ本社側が、互いに損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は清武氏に計160万円の賠償を命じたと報じていた。
清武氏は球団代表だった2011年11月に会見を開き、グループ本社の渡辺恒雄会長からコーチ人事に不当介入されたと述べたことが問題になった。
ただ、判決では、「清武氏は、取締役会を招集せずに会見を開き、非公開情報にあたるコーチ人事案を球団に無断で公表したのは取締役としての注意義務違反に当たる」とされており、コーチ人事の内容や不当介入だったか否かは問題にしていない。
このような会社内の紛争では、法律などに基づき手続きを適正に行ったかどうかということがもっぱら問題になるからである。
もっとも、巨人側は清武氏に1億円の賠償を求めているから、160万円という賠償金額であれば、実質的には相討ちといえるかもしれない。
|