| 2014年12月22日(月) |
第三者委員会設置で重視する要素 |
日経(H26.12.22)法務面で、不祥事を起こした企業が第三者委員会を設ける例が増えているが、企業が第三者委を設けるときに重視する要素のアンケート調査結果(複数回答)について書いていた。
それによれば、「メディアの報道」が72社(40%)、「監督官庁の指導」が48社(27%)、「警察や検察などの強制捜査の可能性」が42社(23%)であった。
どうも、第三者委員会の設置に際しあまり自主性は感じられず、仕方なく設置する様子がうかがえる。
とくに、警察や検察などの強制捜査の可能性があるときに、第三者委員会を設置しても、捜査の抑制になるはずがなく、何の意味もない。
第三者委員会の設置の動機がそのように自主性がないのであれば、自ずと設置された第三者委員会への信頼もないものになってしまうであろう。
|