| 2015年02月05日(木) |
死刑事案だけ過去の量刑傾向を重視? |
日経(H27.2.5)社会面で、一審の裁判員裁判の死刑判決を高裁が破棄した2件の強盗殺人事件で、最高裁は、検察側と弁護側双方の上告を棄却したという記事が載っていた。
これにより高裁の無期懲役判決が確定することになる。
最高裁は、控訴審では裁判員裁判の判決を尊重すべきとしつつ、死刑事案に限っては過去の量刑傾向も重要すべきとしており、それを改めて示したものである。
しかし、死刑の事案だけ過去の量刑を重視するというのは分かりづらい。
今後は、死刑事案以外でも、過去の量刑がより重視されるようになるのではないだろうか。
そうなると、何のための裁判員裁判制度かということが問題になってくるかもしれない。
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