| 2015年03月20日(金) |
一票の格差訴訟で東京高裁が合憲 |
日経(H27.3.20)2面で、「1票の格差」が最大2.13倍だった昨年12月の衆院選は違憲だとして選挙の無効を求めた訴訟で、東京高裁は、「合憲」の判決を言い渡したと報じていた。
高裁の裁判官は3人であるが、裁判長は、地方裁判所の所長を経験するなど相当経歴を積んだ偉い人である。
それゆえ、判決に際して裁判官同士の白熱した討議というのはなく、その裁判長の考え方で結論は決まってしまう。
とくに、一票の格差訴訟のような価値判断が大きく影響する事件ではそれが言える。
東京高裁は「合憲」と判断したが、それはその裁判長が、立法裁量を広く認める考え方の裁判官だったからであろう。
裁判官の考え方はいろいろであるから、そのような判決が出ることもある。
ただ、大きな流れから言えば、それは少数派の意見ではないかと思う。
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