今日の日経を題材に法律問題をコメント

2015年04月01日(水) 5年間も捜査するは不自然ではないか

 日経(H27.4.1)社会面で、投資関連会社オール・インをめぐる詐欺事件で、札幌地検は、詐欺容疑で逮捕、再逮捕した同社社長を嫌疑不十分で不起訴処分にし、5年以上の捜査は、逮捕された4人全員が不起訴となって終結したと報じていた。


 通常は、組織犯罪では、下の従業員から取り調べ、十分な供述証拠得た上で、次第に組織上層部の追及をしていく。


 ところが記事の事件では、先行して逮捕された者(おそらく社長よりはクラスが下であろう)が不起訴になっているのである。


 社長の部下たちが不起訴になっているのに、社長について有罪の証拠が集まるはずがなく、そのような状況の中で5年間も捜査を続けることがおかしいと思う。


 邪推すると、最初の捜査の担当検事が相当有力な人で、捜査を止めるに止めらなかったのかも知れない。


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